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高品質の翻訳メモリを作成する方法

翻訳メモリの作成方法

翻訳メモリ(TM)は、一貫性のある翻訳を作成するために不可欠であり、翻訳コストを大幅に削減できます。ただし、最初からTMを正しく設定し、適切に管理していなければ、一貫性のない低品質の翻訳が出来上がる危険性があります。そうなると、ブランドイメージに害を及ぼしたり、誤った情報が送られたりしかねません。エラーを修正するには、不要なコストがかかってきます。こうした事態を避けるため、管理しやすい高品質な翻訳メモリの作成に役立つ手順をまとめました。

1.プロバイダを上手に選ぶ

高品質の翻訳を行う信頼できるプロバイダ(翻訳者・翻訳会社)がいれば、プロバイダに直接マスターTMを更新してもらうことも可能でしょう。ですが、初めてのプロバイダや、品質が安定しないプロバイダに依頼する場合は、二次的な「作業用」翻訳メモリの利用を検討したほうが良いでしょう。その場合、マスターTMは「読み取り専用」モードにしておきます。マスター TM は、レビューを実施した後のフローで、書き込みモードにして利用できます。​ 品質的に問題がある翻訳は、後から取り除くより、予めTMに含まれないようにするほうが効率的なのです。

新しいベンダーに仕事を依頼する際の翻訳メモリの設定

2.ソースファイルへのコンテキスト情報の追加する

コンテキスト情報があると、リンギストは翻訳している内容を理解しやすくなり、翻訳の品質向上につながります。あなたがどのツールを使うかによって、コンテキストを提供する方法は異なります。たとえば、プロジェクトに参考ファイルとして添付したり、分節レベルで提供したりできます。コンテキストキーとノートプロパティを持つファイル形式では、CAT ツールのセグメントレベルに情報を表示できます。付属の外部リンクからアニメーションや画像を表示できるエディタもあります。

3.一致率が高い時はセグメントをロックする

翻訳メモリを使ってコンテンツを前翻訳し、一致率が高い部分(コンテキストマッチ)はロックすることで、TMに望ましくない変更が加わらないようにできます。システムによっては、プロバイダと共有する解析や見積もりから、ロックされた分節を除外できます。これにより翻訳量を減らし、翻訳スピードを速くできます。

4.TM を確定する前にQAチェックとスペルチェックを実行する

人間はミスをしてしまうものです。スペルミス、タグの欠落、誤った句読点は簡単に見落とされます。こうしたエラーを修正するには、自動化されたQA(品質管理)チェックが役立ちます。高性能なQAチェックを使えば、正しい用語が使われているかも確認でき、翻訳の一貫性を高めることができます。分節レベルでのQAチェックが可能なツールもあり、これを使えば、プロバイダはQAチェックエラーが出た場合には、該当の分節を確定したり、TMに保存したりできなくなります。分節レベルの QA チェックが利用できない場合 (さらにローカライゼーションプロセスの最後にチェックを行う場合)には、先ほどご紹介したとおり、作業用翻訳メモリの利用をおすすめします。

5.言語品質保証(LQA)評価を実行する

LQA評価は、生成した翻訳やエラーを測定したり、評価するために利用できます。翻訳の品質を評価し、プロバイダに建設的なフィードバックを提供するのに最適な方法です。

6.翻訳管理システムの外で発生した変更をTMに反映する

翻訳の編集がオリジナル原稿のフォーマット上で行われる場合、または直接コンテンツマネージメントシステム上で行われる場合には、翻訳結果はTMに保存されません。そのままTMを更新しないと、その後に同じ内容を翻訳する際、TMが新たな翻訳で上書きされてしまいます。このような場合には、TM を手動で更新することが重要です。

7.フィードバックループを閉じる

プロバイダが行った翻訳について、プロバイダと話し合いましょう。翻訳を修正した場合は、確認してもらいましょう。あなたが望む成果を明確にし、検出された問題点をレビューし、二度と同じ問題が起こらないようにしてもらうことが重要です。

結論

翻訳メモリは、高品質の翻訳メモリである場合に限り、生産性を向上させる強力なツールです。品質が悪いと逆効果となり、あなたのチームに余計な作業が発生してしまいます。ご紹介したアドバイスに沿って優れたTM戦略を作成すれば、すぐにその成果を手にすることができるでしょう。

翻訳メモリのベストプラクティスをもっと知りたいですか?

こちらをご覧ください。